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- 科名・属名 : ラン科 オニノヤガラ属
- 特徴 :
草丈5〜15cmの多年草。菌従属栄養植物。
茎は太く、赤みのある淡褐色。
葉は鞘状の鱗片葉が疎らにつく。
花は茎頂に総状花序になり、2〜8個つき、緑褐色で、長さ約1cm。萼は合着し、全開せず筒状になり、合着部の切れ込みは深く、表面にいぼ状の小突起がある。側花弁は萼筒の内側上部に癒着し、萼よりやや短い。唇弁は黄白色で無毛、基部は細く、1対の四角柱状の突起があり、前部は卵形で先が細く、横皺があり、二股の隆起がある。
果期には花柄(果柄)が伸び、長さ30〜40cmになり、果実(刮ハ)は紡錘形、長さ2〜3cm。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方)〜九州 (国外:台湾) 暖温帯の主に竹林
- 花期 : 9〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1986年10月5日 静岡県磐田市 中・全体2 2004年9月25日 東京都八王子市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2003年10月4日 同 上 右下・果実 同 上
- 撮影記 :
図鑑に主に竹林に生えるとある通り、竹林の下で見かける。
竹林の下ではクロヤツシロランと一緒に生えていることもある。
静岡県でもクロヤツシロランと一緒に生えていたが、この花は少しオリーブ色がかっているので判別できる。
秋口の竹林下は笹の落ち葉で明るいが、この花は小さく見つけにくい。
また、竹林は竹の切り株に水がたまることからヤブ蚊が多く、ヤブ蚊を手で払いながらの撮影となった。
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