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- 科名・属名 : ラン科 ネッタイラン属
注.APGV分類では、学名(T. somae)
- 特徴 :
草丈15〜30cmの多年草。
根茎は斜上し、次第に茎になる。茎は普通2〜3個が束生し、硬い。
葉は普通2個、楕円形〜卵状で長さ10〜15cm、幅約6cm。先は鋭く尖り、基部はやや次第に葉柄につながり、全縁。質は硬く、7脈があり、脈は隆起して縦皺が多い。
花は茎を抱く新葉の間から花茎を出し、茎頂に穂状に白い花が10〜20個つく。苞は披針形で先は尖り、基部は茎を抱き、長さ6〜7mm。背萼片は披針形、長さ6〜7mm、側萼片は合着し、ボート形で基部は膨らむ。側花弁は披針形、背萼片より短い。唇弁は卵状披針形で、長さ約6mm、舷部は披針形で長さ約4mm。蕊柱は長さ約2mm。
果実(刮ハ)は卵形で鋭い稜がある。
ヤクシマネッタイランに似るが、花は10〜20個つき、葉は最大でも2個まで、幅が広く大きい点などが異なる。
- 分布・生育地 :
沖縄 (国外:台湾) 常緑広葉林下
- 花期 : 7〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2008年8月26日 沖縄県石垣島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・全体2 2006年8月7日 同 上 中下・花 2008年8月26日 同 上 左下・果実(刮ハ) 2012年2月19日 沖縄県国頭郡 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
沖縄島以南の常緑樹林下に生える地生ランで、根元についた葉の間から花茎をあげて多数花をつける。
以前からいろいろな場所で株は確認していたものの、花をつけにくいことや花時には訪れる機会がなく花に縁がなかった。
今年やっと開花株に出会えた。1花しか咲いていなかったが、前に確認していた株がなくなっていただけに大喜びした。
ただ、蕾であったが、沖縄島でどの株にも花芽をつけた群落に出会った。場所によって花の咲き方に違いがあるものだ。
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