アオフタバラン(青双葉蘭)

Listera makinoana


アオフタバラン1

  • 科名・属名 : ラン科 フタバラン属

  • 特徴 :
     草丈10〜20cmの多年草。
     葉は茎の下部、地表近くに左右対象に2枚開出し、三角状卵形で長さ、幅とも1〜3cm。先は円頭、基部は切形〜浅心形、青緑色で不鮮明な白条があり、光沢はない。鱗片葉は4〜10個、疎らに互生し、狭卵形で鋭尖頭、長さ2〜5mm。
     花は茎の先に5〜20個つき、帯緑色、苞は鱗片葉と同形で開出し、長さ約2.5mm。萼片は長楕円状披針形で長さ2〜2.5mm。側花弁は線形で萼片と同長。唇弁だけが大きく、長さ5〜6mm、先は小さく2裂し、裂片は卵形で円頭。

  • 分布・生育地 :
     本州〜九州 (国外:日本固有)
     山地樹林下

  • 花期 :   7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1986年8月10日  栃木県日光市
     中上・全体2 2016年8月10日  静岡県裾野市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序、下左・花、下右・葉、茎    同  上

  • 撮影記 :
     山地の樹林下に生え、やや明るい林下に多い。
     この写真は、栃木県にハクウンランを撮影に行った際、近くの杉林の下に生えていた。
     青白い葉が2枚地面の上に張り付くように広がり、緑の葉が多い中で結構目を引く。
     久し振りに会った愛鷹山山麓ではかなりの個体があり、何本かまとまって生えている株もあった。

  • 葉

    花茎

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アオフタバラン2

花序

花