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- 科名・属名 : ラン科 ムカゴサイシン属
- 特徴 :
草丈25〜40cmの多年草。
葉は扁円心形、径10〜20cm。基部は心形、縁は波打つ。葉柄は長さ10〜18cm。花の時期と葉の時期が異なり、花の時期に葉はなく、花が終わった後出る冬緑性。
花は花茎の先に総状に5〜13個つき、半開。萼片と側花弁は淡緑色、長さ1.5〜2cm。唇弁は白色で紫色の筋が入り、中央部で3裂し毛がある。
別名 ヤエヤマクマガイソウ
- 分布・生育地 :
沖縄(本島以南) (国外:台湾〜インド、オーストラリアの亜熱帯〜熱帯域) 海岸近くの常緑広葉樹林下
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2004年7月9日 沖縄県西表島1 中1・全体2 2022年7月12日 同 上2 中2・全体3(群生)、中3・花序 同 上 (上、中1、中2は拡大写真あり、写真をクリック) 中4・花 2004年7月9日 同 上1 左下・果実 2016年7月5日 同 上3 右上・葉1 2003年12月15日 沖縄県石垣島 右下・葉2 2022年7月12日 沖縄県西表島2
- 撮影記 :
南の島は野生ランの宝庫であるが、深い原生林下に咲くものが多いため、なかなか目にする機会がない。しかし、この花は比較的海に近い浅い林下に生えるので、気をつけてみれば見つけることができる。
写真では葉のように見えるのは別の種類の葉で、この花は花の時期には葉はなく、花が終わると右下の写真のような葉が伸びてくる。
葉も大きくまた群生していることが多いのでよく目立ち、別名ヤエヤマクマガソウと呼ばれるようにクマガイソウに似ているので、一度目にすると忘れることはない。
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