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- 科名・属名 : ラン科 キヌラン属
- 特徴 :
草丈15〜35cmの多年草。
茎は匍匐し、先は直立する。ヤンバルキヌランに似るが、赤みを帯びることはなく、少し縮れた長い白毛が多い。
葉は4〜8個互生し、葉身は広披針形〜卵状披針形、長さ2〜5cm。花時には枯れていることが多い。
花は茎頂に総状に6〜10個がややまばらにつき、白色。萼片は卵形、長さ4〜5mm、基部は緑色を帯びる。側花弁は斜長楕円形。唇弁は長さ約5mm、先はY字形に開き、先端部は円みを帯びる。
- 分布・生育地 :
沖縄 (国外:中国(南部)、台湾、ヒマラヤ、マレー半島) 山地林縁、草地
- 花期 : 3〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2009年5月2日 沖縄県国頭郡1 中上・全体2 2019年4月3日 同 上2 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序、以下全て 同 上
- 撮影記 :
冬場やんばるの森を訪れた時、何度かこの株に出会った。株自体はヤンバルキヌランによく似ていて、花がないとわかりにくいし、花も似ているとのこと。
是非とも花を見たいと計画を立てたが、今年は花期が早く、3〜4月に咲き始めていたという株は、完全に終わっているか、最上部の花が1花残っているだけだった。
ところが、ひょっとしたらと最後に訪れた場所で、見事な株が花をつけていた。ヤンアバルキヌランより花はやや大きく、花と花との間隔は少し広く、赤味を帯びないなどが異なる。
10年後、4月初めというあまり訪れたことのない時期に訪れた所、尾根筋の細い山道沿いに点々と咲いているのに久し振りに出会った。
葉は花時には枯れているものが多く、やっと緑の葉を見つけ撮影した。
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