バイケイラン(梅尢磨j

Corymborkis veratrifolia


バイケイラン1

  • 科名・属名 : ラン科 バイケイラン属

  • 特徴 :
     草丈0.5〜2mの多年草。
     根茎は短く、根は長く伸びる。地上茎は直立時に分枝し、硬い。
     葉は互生、葉身は楕円形〜長楕円形、長さ20〜35cm、幅5〜10cm。質は洋紙質、脈が多く、脈に沿って縦皺がある。
     花序は葉腋から短い花茎を出し、総状花序となり、白色の花を多数つける。萼片と側花弁は線形、長さ約4cm、初めは筒状で先端だけが開くが、後に根元から開き、先端は反り返る。唇弁は線状へら形、蕊柱の基部から上向き、先端は広がって反曲し、縁が波打つ。蕊柱は円柱状根棒状、長さ約3cm、上向きし先端が2裂する。葯は幅が狭く、直立し2室。花粉塊は2個、根棒状、線形、多数の小さい塊からなる。

  • 分布・生育地 :
     沖縄県(八重山諸島) (国外:南アジア)
     常緑広葉樹林下

  • 花期 :  8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2004年10月2日  沖縄県西表島
     中1・全体2 2010年9月13日    同  上
     中2・全体3 2022年7月9日  沖縄県石垣島
     (上、中1、中2は拡大写真あり、写真をクリック)
     中3・花序    同  上
     中4・花1 2010年9月13日  沖縄県西表島
     左下・花2(側面) 2004年10月2日    同  上
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     前日、時間がなくて石垣島の生育地に行けず、西表島での撮影に期待していた。
     しばらく林道を歩き現地にたどり着いた。しかし、花をつけていない株と蕾ばかり。奥のほうでやっと1つ咲いている株を見つけた。
     夏場に雨が少なかったせいか例年以上に花つきが悪く、花序も1本しか上がっていなかった。
     葉がユリ科のバイケイソウに似ているのでこの名がついている。
     石垣・西表島の暗い樹林下で割合に良く見かけるものの、花つきが悪いことが多く、また花期もはっきりしない。

  • 葉

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バイケイラン2

バイケイラン2

花序

花1

花2(側面)