エゾサカネラン(蝦夷逆根蘭)

Neottia nidus-avis


エゾサカネラン1

  • 科名・属名 : ラン科 サカネラン属

  • 特徴 :
     草丈30〜60cmの多年草。菌従属栄養植物。
     根茎は地中に直立し、先が上向きになる根を多数束生する。
     茎は太く、多肉質。全体無毛で、数個の筒状で膜質の鞘状葉を互生する。
     花は茎頂に総状に多数密生し、汚白色。
     サカネランに似ているが、茎や花柄子房に毛が生えていないことが異なる。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜本州(中北部) (国外:シベリア〜ヨーロッパ、アフリカ北部)
     亜寒帯〜冷温帯の落葉樹林下

  • 花期 :   5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1997年6月14日  北海道江別市
     中・全体2 2006年7月8日  長野県八ヶ岳
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 1997年6月14日  北海道江別市
     右下・鱗片葉    同  上

  • 撮影記 :
     サカネランに似ているが、全体に縮れた毛が無いのが特徴で、全体写真では分かりにくが、花序の写真では無毛であることがよくわかる。
     札幌市近郊のある公園の林下で撮影したが、当時はサカネランと同一種という考え方もあった。
     その後、八ヶ岳山麓でも見かけ、今度は違いをしっかり確認した。

  • 鱗片葉

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エゾサカネラン2

花