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- 科名・属名 : ラン科 ツレサギソウ属
- 特徴 :
草丈20〜50cmの多年草。
地下の根の一部は紡錘状に肥厚する。
葉は下部に2個、対生状につき、葉身は長楕円形、長さ8〜15cm、幅3〜5cm。先は鈍頭、基部は細くなる。上部の葉は次第に小さくなり、披針形。
花は茎頂に総状にやや密に多数つき、やや緑を帯びた白色。苞は披針形。背萼片は卵形長さ4〜7mm、側萼片は横に開き、斜卵形で、長さ7〜10mm。側花弁は広披針形でやや肉質、背萼片よりやや短い。唇弁は広線形で鈍頭、下に垂れ下がり、長さ1〜1.3cm。距は曲がりながら垂れ、先がやや太く、長さ2〜2.5cm、径約1mm。蕊柱は平たく、葯室は平行するが、上部ではやや接近する。花粉塊は卵形。
- 分布・生育地 :
北海道 (国外:千島列島、サハリン、シベリア) 亜寒帯の海岸近くの草地
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1991年7月21日 北海道根室市 中上・全体2 1999年7月10日 北海道網走郡 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 同 上 左下・花 1991年7月21日 北海道根室市 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
北海道東部〜北部にかけては比較的多く、海岸の草原、疎林下から山地の草原までよく見かける。
ツレサギソウに似ているが、距が短く分布域も異なっている。
北海道の海岸付近によくある草原は、風が強いため背丈の低い植物が多く、その中で小さい割に白い花はよく目立つ。
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