ハガクレナガミラン(葉隠長実蘭)

Thrixspermum fantasticum


ハガクレナガミラン

  • 科名・属名
  • : ラン科 カヤラン属

  • 特徴

  •  茎長1〜4cmの常緑の着生ラン。
     葉は2列に互生し、長楕円形で長さ2〜5cm。革質。
     花は生する総状花序となって数個つき、1個ずつ咲く。花冠は白色で半開し、径約7mm。唇弁には黄褐色の斑点が入る。萼片と側花弁はほぼ円形で椀状、唇弁は基部で3裂する。
     果実は細い筒形で、長さ3〜4cm。
     和名の由来は、長い果実が密生する葉の陰に隠れているように見えることからつけられている。

  • 分布・生育地

  •  沖縄 川沿いの常緑広葉樹林の枝上

  • 花期
  • : 2〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  2007年2月18日 沖縄県
     中、下  同 上

  • 撮影記

  •  ハルザキヤツシロランを撮り終え、戻り始めると「変わったランがある。花があるよ」の声が聞こえた。
     急いで近づくと、何と、何と「ハガクレナガミラン」ではないか。日本の野生ランを270種以上撮影している花仲間が十数年来探し求めている花で、お互いに南西諸島に出かけるたびに探していた花だった。
     沢の反対側に立っていた木が台風で倒れ、偶然目の届く場所で咲いていたのだ。まさかの出会いに舞い上がるほどうれしかった。
     分岐した細い枝の所々に十数株がつき、先端にペン先のような小さな蕾をつけた花茎を多数伸ばしていた。そのうちの1輪が、花弁を開いていた。すでに実になり、和名の通りナガミ(長実)をつけているものもあった。

     こんなに沢山の蕾が開花したら素晴らしいだろうと、急遽1ヵ月後再訪した。
     ところが、1ヶ月くらいかかるだろうと思っていたあのペン先のような蕾、思ったより早く咲いたらしく、全てが終わっていた。
     この花、枯枝では1年も持たずに株が絶えてしまうらしい。もう一度お目にかかるのは難しいかもしれない

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花アップ

果実