|
- 科名・属名 : ラン科 コイチヨウラン属
- 特徴 :
草丈10〜20cmの多年草。
葉は1個つき、葉は長楕円形で長さ1.5〜3cm、幅1〜2cm。先は鈍頭、基部はやや鋭形、全縁で表面は緑色。
花は花茎の先に2〜7個つき、淡黄白色〜黄緑色、萼片は狭長楕円形で鈍頭、長さ5〜6mm、側花弁はやや短い。唇弁は長楕円形で歯牙がある。蕊柱は棒状楕円形で長さ3〜4mm、上方の両側に翼状の突起がある。
- 分布・生育地 :
本州(埼玉〜静岡、奈良県) (国外:日本固有) 亜寒帯〜冷温帯の主に針葉樹林下
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1995年7月15日 静岡県富士山 中1・全体2 2016年7月1日 同 上 中2・全体3 2020年7月5日 同 上 中3・群落 同 上 (上、中1〜3は拡大写真あり、写真をクリック) 中4・花序 1995年7月15日 同 上 下左・花、下右・葉 2016年7月1日 同 上
- 撮影記 :
コイチヨウランによく似たランであるが、左下の花の写真のように唇弁に歯牙があることが最もわかりやすい違いである。
その他図鑑では、蕊柱の上の両側に翼があること、葉が長楕円形で花色の緑色が濃いこと、花期がやや早いことが挙げられている。
この花を初めて見たのは富士山麓の愛鷹山だったが、同じ日富士山麓で写真の株を撮影し満足して帰った記憶がある。
20年以上経った2016年、以前撮影した場所を訪れると、今も多くの花が健在で咲いていて、何だかとても嬉しくなった。
同じ科の仲間の花
|