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- 科名・属名 : ラン科 ツレサギソウ属
- 特徴 :
草丈20〜45cmの多年草。
根は一部が肥厚し紡錘状になる。
葉は下部に相接して2〜3個つき、長楕円形〜楕円形、長さ10〜25cm、幅2〜5cm。先は鈍頭、基部は細く柄となる。上部に披針形〜広披針形の鱗片葉を数個つける。
花は茎頂に総状に10〜40個つき、緑がかった白色。苞は広披針形。背萼片は広卵形〜披針形、長さ6〜8mm、側萼片は卵形〜披針形、長さ8〜10mm、よく開き斜め下に伸びる。側花弁はやや肉質で狭斜卵形、背萼片とほぼ同長で、一緒に兜状になる。唇弁は広線形〜舌状で下垂し、長さ9〜13mm、鈍頭。距は長さ2.5〜4.5cm、花柄子房に沿って後方に伸びながら下垂する。
- 分布・生育地 :
東京都(伊豆七島) (国外:日本固有) 海岸沿い〜山地の明るい草地、林下
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2001年5月13日 東京都伊豆七島1 中・全体2 1996年5月19日 同 上2 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2001年5月13日 同 上1 右下・葉 1996年5月19日 同 上2
- 撮影記 :
東京都の伊豆七島だけに分布し、海岸〜山地の草地や林下に生える。
北海道に分布するエゾチドリに似ているが、背萼片の形や距の長いことが異なる。
草地に生える白い花はよく目立ち、盗掘で大きく減少しているとのことだ。
ある島では、磯釣りしている人が眼下に望める急な斜面に生えていて、松の木に掴まりながら恐る恐る撮影した。
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