イシガキキヌラン(石垣絹蘭)

Zeuxine gracilis var. sakagutii


イシガキキヌラン1

  • 科名・属名 : ラン科 キヌラン属
     注.APG分類では、学名(Z. sakagutii)

  • 特徴 :
     草丈20〜25cmの多年草。
     茎は多肉質で匍匐し、節から1本ずつ根を出し、先は立ち上がる。
     葉は根元に集まって3〜4個つき、葉身は卵形〜楕円形、長さ2〜4cm、幅1〜2cm。鋭頭で、夏には枯れる。
     花は茎頂に密に10〜20個つき、褐色を帯びた黄緑色で、横向きに咲く。花茎には開出する白毛を密生する。苞は長楕円状披針形で長鋭尖頭、長さ3〜6mm、縁に細毛を密生する。背萼片は広卵形、長さ3〜4mm、背面に微細な白毛がある。側萼片は斜長楕円形、背萼片よりやや短い。側花弁は背萼片と同長。唇弁は黄色で、Y字形に広がり、長さ約5mm、先端は円く、基部は嚢状。

  • 分布・生育地 :
     九州(屋久島・種子島以南)〜沖縄 (国外:台湾)
     常緑樹林下

  • 花期 :   3〜4月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2004年3月26日  沖縄県西表島
     中上・全体2 2006年4月16日  沖縄県国頭郡
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序    同  上
     左下・花 2004年3月26日  沖縄県西表島
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     この仲間のヤンバルキヌランは花が白色で、奄美大島で初めて見た。
     その時、よく似ていて黄色の花もあると聞き、その花を見たくて西表島に飛んだ。
     山道をかなり歩くも少雨模様で林下は暗く、小さな花は見つけにくい。やっと一寸した草陰で咲いている株を見つけた。
     一度見つけると後は何株も見つかった。ただ、夏には葉が枯れるいうことで、葉のついていない株が多かった。
     探し回っているうちに長靴に何匹もヤマビルが這い上がってきていた。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
イシガキキヌラン2

花序

花