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- 科名・属名 : ラン科 シュスラン属
- 特徴 :
草丈10〜25cmの多年草。
茎は匍匐し、上部は直立する。
葉は4〜8個つき、葉身は斜卵状楕円形〜狭卵形、長さ3〜8cm、幅2〜4cm。先は尖り、基部は浅い心形、脈に沿って網目状の白班が入る。
花は茎頂に総状花序になり、淡紅色を帯びた白色の小さな花を多数つける。背萼片は卵形で鈍頭、長さ約4cm、側萼片は長楕円状卵形で鈍頭、長さは背萼片と同長。側花弁は倒披針形、長さ約4mm。唇弁は広卵形で長さ約2mm、距は白色で短い。
ハチジョウシュスランと変種関係にあり、葉に網目模様が入り、唇弁の距が白色で短い点が異なる。
- 分布・生育地 :
九州(島嶼)〜沖縄 (国外:台湾) 常緑樹林下
- 花期 : 9〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2004年12月10日 沖縄県石垣島 中上・全体2 2007年11月18日 沖縄県西表島 中下・全体3 1997年10月26日 鹿児島県奄美大島 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2004年12月13日 沖縄県石垣島 右下・葉 2004年12月10日 同 上
- 撮影記 :
和名の由来通り、葉の網目模様が大変美しいランである。
花は全開しない小さな花が密集してつき、とても鑑賞に堪えるとは言いがたい。
奄美大島では10月に撮影したが、ほとんど終わっていて2株が咲き残っていただけだった。ところが、石垣島では12月でもまだ花をつけている株があった。
南の島の植物は概して花期が長い、というより花期がはっきりしないといった方が正しいかもしれない。雨量が一番影響しているようであるが、季節外れに咲いているのを良く見かける。
その中でラン類は、比較的花期のブレが少ないように思える。
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