|
- 科名・属名 : ラン科 カモメラン属
注.APG分類では、学名(Galearis cyclochila)
- 特徴 :
草丈10〜20cmの多年草。
根は多少肥厚し、紐状で横に這う。茎には翼がある。
葉は根元に1個つき、広楕円形で長さ4〜6cm、幅2〜5cm。
花は普通茎頂に2個つき、淡紅紫色、萼片は広披針形で長さ7〜10mm、側花弁は披針形で萼片よりやや短く、唇弁は広楕円形で長さ約1cm、淡紅紫色の地に紅紫色の斑点があり、縁が不鮮明に3浅裂する。距が線形で長さ7〜10mm、後ろに反る。
花の白いものがあり、
●シロバナカモメラン(仮称)(左下の写真)という。
- 分布・生育地 :
北海道〜四国 (国外:サハリン、朝鮮、ウスリー) 深山の湿った林下
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
1997年6月8日 山梨県南都留郡 中上・群落 2016年6月11日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序、右下・葉 同 上 下左・白花 同 上 右上・花 1997年6月8日 同 上
- 撮影記 :
花の咲く姿をカモメの飛んでいる姿に見立て和名が付けられている。可愛い花であるが、とてもカモメには見えない。
薄緑色の大きな葉がよく群生しているところは見かけるものの花付きは悪く、咲いている株は少ない。
山梨県のある山では、アツモリソウの咲く頃よく出会った。
約20年振り近くの訪れたら、アツモリソウは激減していたが、この花は健在で群落もあり、花つきが悪いというイメージも一掃された。
群落の近くには白花(左下の写真)も群落で見られた。
同じ科の仲間の花
|