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- 科名・属名 : ラン科 キヌラン属
- 特徴 :
草丈5〜10cmの多年草。
茎は赤みを帯び、無毛。
葉は下方に密着してやや密に集まり、線形で長さ1.5〜4cm、幅2〜3.5mm。鋭尖頭で基部は膜質で卵形の鞘となる。質は肉質、紅紫色で無毛。
花は、花茎の先に密につき、赤みを帯びた白色、萼片は卵状長楕円形で鈍頭、長さ5〜6mm。側花弁は斜卵形、萼片とほぼ同長。唇弁は黄色で中央部は濃色、長さ約4mm、基部は球形に膨れ、内面に1対の角状突起が発達し、先端は倒卵状でやや2裂する。苞は広卵形、先は尾状で鋭尖頭。
別名 ホソバラン
- 分布・生育地 :
九州(南部)〜沖縄 (国外:熱帯アジア) 日当たりの良い草地、道端
- 花期 : 3〜4月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1994年3月19日 鹿児島県奄美大島 中上・全体2 2018年4月18日 鹿児島県鹿児島郡 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 1994年3月19日 鹿児島県奄美大島 左下・花2 2018年4月18日 鹿児島県鹿児島郡 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
春先、南方の草地に生える。草丈も花も小さく目立たないものの、花を近くで見ると黄色の唇弁がかわいい。
林道脇のちょっとした草地に車をとめたところ、この花が咲いていた。
当時は気にも留めず撮影したが、最近この花によく似たチクシキヌランという花が報告されている。
違いは唇弁の先が2つに分かれるこの花に対し、分かれずに尖るということである。
鹿児島から沖縄の各所で見かけたているが、沖縄島から南ではほとんどがチクシキヌランで、北部の鹿児島県の方ではこの花の方が多いように思われる。
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