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- 科名・属名 : ラン科 アツモリソウ属
- 特徴 :
草丈10〜20cmの多年草。
葉は茎頂に2個対生し、心円形で長さ2.5〜5cm、幅2〜5cそくがkm。先は尖り、基部は円形、縁は波打ち毛状突起がある。表面は光沢があり、平坦で3〜5脈がある。
花は葉の間から花茎を伸ばし、その先に1個垂れ下がってつける。花は淡黄緑色、で、側萼片は卵状披針形、側萼片は合着し、楕円状披針形、側花弁は狭披針形、長さ1〜1.5cm。袋状の唇弁は長さ約1cm、暗紅紫色の条斑がある。
果実は線状楕円形、果期には花茎は直立する。
唇弁に暗紅紫色の条斑のないものがあり、
シナノコアツモリソウ(f. shinanoense)(右上の写真)という。
- 分布・生育地 :
北海道(西南部)、本州(中部以北)、四国、九州(熊本県) (国外:中国(南部)、台湾) 冷温帯の山地林下
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1981年5月3日 栃木県日光 中上・全体2 2020年6月2日 山梨県富士山麓 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花1 1981年5月3日 栃木県日光 中下・花2 2020年6月2日 山梨県富士山麓 左下・果実 2020年8月7日 同 上 右下・葉 2020年6月2日 同 上
- 撮影記 :
栃木県のある神社の境内にあると聞き、広い境内をくまなく探しやっと見つけた。最初はつぼみで、撮影までに3回も通った。
他のアツモリソウ属と違い、特徴ある袋状の唇弁が葉の下に咲き、花も小さいので、近寄らないと見つけられないし撮影もしづらい。
その後、千葉県等でも見た。いずれの産地でも群生している場合が多い。
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