シナノコアツモリソウ(信濃小敦盛草)

Cypripedium debile f. shinanoense


シナノコアツモリソウ1

  • 科名・属名 : ラン科 アツモリソウ属

  • 特徴 :
     草丈10〜20cmの多年草。
     コアツモリソウの唇弁に暗紅紫色の条斑のないもので、品種として学名がつけられた。(「植物研究雑誌」92巻2)
     唇弁の条斑以外はコアツモリソウと変わらない。

  • 分布・生育地 :
     本州(中部地方)(それ以外は不明) (国外:不明)
     冷温帯の山地林下

  • 花期 :  5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2020年6月2日  山梨県富士山麓
     中・全体2、下・花    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     長野県にコアツモリソウの白花品(アルビノ)があるという話は花仲間から聞いて知っていたが、見に行く機会はなかった。
     その後山梨県でも見つかったと聞き、訪れて見た。
     針葉樹林下にコアツモリソウの群落があり、よく見ると唇弁に紅紫色の条斑ないこの花が少なからず咲いていた。
     原記載産地ではこの花だけの群落があったようだが、ここではコアツモリソウと混生していて、紅紫色の条斑の薄いタイプなど中間的な個体も見られた。
     中部地方で点々と自生地が知れれているが、今後それ以外の地域でも発見されるかもしれない。

  • 同じ科の仲間の花
シナノコアツモリソウ2

花