クモキリソウ(蜘蛛散草)

Liparis kumokiri


クモキリソウ1

  • 科名・属名 : ラン科 クモキリソウ属

  • 特徴 :
     草丈10〜25cmの多年草。
     葉は普通2枚根元につき、葉身は楕円形、長さ5〜12cm、幅2.5〜5cm。先は鈍頭、基部はやや心形、縁は縮れる。両面無毛で網目模様が見られない。
     花は花茎の先に5〜15個つき、淡緑色時に黒褐色。萼片は狭長楕円形、鈍頭で長さ6〜7mm。側花弁は狭線形、鈍頭で長さ6〜7mm。萼片と側花弁は縁が外に巻き、側花弁は時に下方に垂れる。唇弁はくさび状倒卵形で長さ5〜6mm、中ほどから強く反曲して先はわずかに尖り、中央に浅い溝がある。蕊柱は長さ約3mm、低い稜があり、上端に狭い翼がつく。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国(東北部)、ロシア(極東部)
     山地林下

  • 花期 :   6〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1999年7月10日  北海道北見市
     中上・全体2 2018年6月24日  新潟県南魚沼市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序 2004年6月20日  栃木県今市市
     左下・花 2018年6月24日  新潟県南魚沼市
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     縁の縮れた大きな2枚の葉の間から花茎を伸ばし、その先に花をつける。
     この属の中では、ジガバチソウとともに山地の林下で割合によく見かける種である。
     花は緑色のものが一般的だが、中には黒褐色になるものあるようで、探しに出かけたがその年は花茎を上げていなかった。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
クモキリソウ2

花序

花