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- 科名・属名 : ラン科 シュスラン属
- 特徴 :
草丈10〜15cmの多年草。
茎は長く匍匐し、先は立ち上がる。
葉は5〜8個つき、葉身は卵形〜卵状長楕円形で、長さ2〜3cm。
花は茎頂に総状花序となり数個つき、緑褐色を帯びた淡紅白色。花序には短毛が多い。苞葉は花より長い。萼片は長楕円形〜卵状楕円形、長さ約6mm。側花弁は菱形、長さ6〜7mm、やや平開する。唇弁は狭卵状嚢形、長さ約4mm。
ツユクサシュスランに極似し、花がやや平開することが違いとされるが、同一種との考え方もある。
- 分布・生育地 :
九州(徳之島)、沖縄(沖縄島) (国外:日本固有) 山地の常緑樹林下
- 花期 : 10〜12月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2007年12月9日 沖縄県国頭郡 中上・全体2 2012年10月22日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序1 2007年12月9日 同 上 左下・花序2 2012年10月22日 同 上 右下・葉 2007年12月9日 同 上
- 撮影記 :
一見するとツユクサシュスランそっくりのこのラン、「沖縄県のレッドデータ改訂版」を見ても、「花を見ないと区別できない」とあり、花弁がやや平開するのがこの花で、平開しない(半開)のがツユクサシュスとされている。
やんばるの森で見たこの花、ツユクサシュス同様花付きが悪く、株はよく見かけるものの花茎を上げている株を探すのに一苦労した。
花期的にやや遅く、花が平開しているかはっきりしないが、上記レッドデータの記述にも「沖縄北部のものは全て本種の可能性がある」とある。
ただ、特徴欄にも記したが、ツユクサシュスと同一種との考え方もあり、研究の結果が待たれる。
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