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- 科名・属名 : ラン科 シュスラン属
注.APG分類では、学名(G. foliosa var. foliosa)
- 特徴 :
草丈10〜30cmの多年草。
茎は基部が匍匐し、上部は斜上する。
葉は4〜5個がまばらに互生し、葉身は左右不相称な卵形、長さ2〜8cm、幅1〜4cm。基部は長さ約1.5cmの葉柄に続く。
花は茎頂に5〜12個がやや一方に偏ってつき、淡紅色を帯びた白色。苞は花より長く、花のない苞が1〜3個ある。花序や苞の外面と萼片に腺毛がある。萼片は狭卵形で鈍頭、長さ8〜10mm。側花弁は広倒披針形、萼片と同長、背萼片と重なり合い、先がやや開く。唇弁は萼片とほぼ同長、基部は袋状。蕊柱は長さ約5mm。
アケボノシュスランに似るが、全体や葉が大きく、花茎がより長く伸び、花序、苞や萼片の外側に腺毛があることが異なる。
- 分布・生育地 :
本州(伊豆・小笠原諸島)、九州(南部、五島列島・天草・甑島)〜沖縄 (国外:中国、台湾、インドシナ〜ヒマラヤ) 常緑広葉樹林下
- 花期 : 9〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2004年10月1日 沖縄県石垣島 中上・全体2 2008年10月4日 鹿児島県屋久島 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 2004年10月1日 沖縄県石垣島 左下・花2 2004年10月10日 東京都伊豆諸島島 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
石垣島の暗い常緑広葉樹林下で、この花を見つけた。初めアケボノシュスランと思ったが、記憶では沖縄にアケボノシュスランは分布していないはずと思いながら撮影した。
帰ってから調べると、アケボノシュスランは萼片の外側に毛がなく、この花は短毛が多いので本種と同定した。
伊豆諸島でも屋久島でも本種は群生していることが多いが、どういうわけか群生している株では花をつけるものは少なく、ポツンと独立して生えている株が花を咲かせていることが多い。
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