クロカミラン(黒髪蘭)

Ponerorchis graminifolia var. kurokamiana


クロカミラン1

  • 科名・属名
  • : ラン科 ウチョウラン属

  • 特徴

  •  草丈5〜20cmの多年草。
     茎は塊根よりでて斜上する。
     葉は線形〜広線形で2〜3個つき、長さ7〜12cm、幅3〜8mm。基部は鞘となって茎を抱く。
     花は茎頂に10〜20個つき、紅紫色で径約1cm。側萼片は鈍頭で、水平に開出する。唇弁の線や斑紋が鮮明で、距は細くてあまり曲がらず、長さ5〜7mm。

  • 分布・生育地

  •  九州(佐賀県)  山地の岩場

  • 花期
  • : 5〜6月

  • 撮影月日・場所

  •  2013年6月2日 佐賀県
     中、下・花   同 上

  • 撮影記

  •  ウチョウランの変種で、母種に比べ、距が細くて子房より短く、側萼片が水平に開出するとされている。
     佐賀県黒髪山の岩場にのみ知られているが、園芸用の採取が著しく、手の届かない急峻な岩場に細々残っているのが現状だ。
     かなりの数のラン類を自生状態で撮影してきたが、採取されて絶滅に近いもの、遠距離過ぎて撮影が困難な種など、何種かは撮影ができないものだとあきらめていた。
     ある知り合いからまだ自生のこの花が、うまくいけば手にとって撮影できると聞いて早速でかけた。
     あいにく雨模様で、急峻な岩場の上は滑りやすく、やっと見つかった花もまだ咲き始めの小さな株だった。
     それではと場所を変えた別の自生地、近づけない岩場であったが、大株が沢山の花を見事に咲かせていた。
     とても人が近づけるような場所でないだけに、このランにとっても安住の地であるだろうと安心して撮影した。

    同じ科の仲間の花
クロカミラン2

花