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- 科名・属名 : ラン科 マメヅタラン属
- 特徴 :
着生の多年草。
根茎は細長く匍匐し、疎らに葉をつける。茎は肥厚することなく偽球茎をつくらない。
葉は常緑、卵円形で長さ7〜13mm、幅5〜10mm。円頭で基部に柄はない。質は革質。
花は葉の基部から7〜10mmの糸状の花柄を伸ばし、葉より高い位置に下向きに半開する淡黄色の花を1個つける。基部に小型の鱗片葉がある。
萼片は広披針形、長さ7〜8mm、漸尖頭。側花弁は長楕円形、長さ3〜4mm。唇弁は広披針形で肉質、紅紫斑があり、長さ約3mm、萼片より短く、漸尖形でやや鈍頭、外曲する。花粉塊は黄色で円形。
- 分布・生育地 :
本州(福島県以南)〜沖縄 (国外:朝鮮(南部)、中国、台湾) 樹幹や岩上に着生
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1989年6月4日 千葉県安房郡 中上・全体2 1996年6月16日 千葉県清澄山 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・全体3 1989年6月4日 千葉県安房郡 左下・花 同 上 右下・葉 2019年6月3日 宮崎県霧島
- 撮影記 :
花のない時は、名前のとおりシダのマメヅタそっくりで、よく間違える。
パラパラと這うように岩上や樹に着生し花を咲かせているのを見かける。
しかし、千葉県のある山で撮影したこの写真のように、樹幹が黄色く見えるほど一面に着生していることもある。
群生もいいが、植え込みの中細い枝を這うように着生し花を咲かせる風情(中上の写真)も捨てがたい。
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