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- 科名・属名 : ラン科 ツレサギソウ属
- 特徴 :
草丈30〜60cmの多年草。
根は一部が肥大し、紡錘状となる。
葉は互生し、数個が茎の中ほどにつき、長楕円形で長さ10〜20cm、幅4〜7cm。先は鈍頭で基部は茎を抱く。上部の葉は線形で小さい。
花は茎頂に10個前後が総状につき、淡緑色〜緑白色、背萼片は卵形〜広卵形、長さ3.5〜5.5mm、側萼片は披針形で背萼片と同長。側花弁は長卵形、背萼片より少し長い。唇弁は舌状、距は長さ2〜3cmと長い。
- 分布・生育地 :
本州(中部地方以北)〜北海道 (国外:朝鮮、中国(東北部)、シベリア、千島) 亜高山帯の湿原
- 花期 : 7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2017年7月12日 岐阜県 中上・全体2 2017年7月13日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 2017年7月12日 同 上 中下、花1(正面)、以下全て 同 上
- 撮影記 :
この花の存在は図鑑の記述で知っていたが、どんな花なのか、どこにあるのか全く情報がなかった。
ある時、花仲間から変わったツレサギソウ類の写真を見せられ、これがその花ではと思ったところ、同定の結果間違いないことがわかった。
早速、数人の花仲間と探しに出かけが、それなりの標高があることや梅雨時で天候が心配だった。
どんよりした曇りながらも運良く雨には降られず、斜面の草地に生えるこの花を見つけ、しっかり撮影した。
2本しか花が咲いていなかったので翌日も探すと、少し離れた草地でさらに数株の花を見つけることができた。
位置づけはタカネサギソウの変種で、高さが30〜60cmと高いこと、葉が茎の中部につくこと、距の長さが2〜3cmと長いことが違いとされている。
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