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- 科名・属名 : ラン科 ツレサギソウ属
注.APGV分類では、学名(P. mandarinorum subsp. maximowicziana var. maximowicziana)
- 特徴 :
草丈10〜20cmの多年草。
根は一部が肥厚し、紡錘状になる。
葉は数個つき、一番下の葉が大きく、葉身は長楕円形〜楕円形、長さ3〜4cm、幅約2cm。水平よりやや上向きにつく傾向があり、先は鈍頭、基部は茎を抱く。上方の葉は披針形、段々小さくなる。
花は茎頂に5〜10個つき、淡緑〜黄緑色。苞は披針形、花より長い。背萼片は卵形、長さ3.5〜5.5cm、側萼片は披針形、背萼片と同長。側花弁は長卵形、背萼片よりやや長い。唇弁は舌状、長さ約8mm、幅約4mm。距は長さ7〜14mm、蕊柱は平たく、葯室は上部で接近する。
- 分布・生育地 :
北海道〜本州(中部) (国外:日本固有) 亜高山帯の湿った草原
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1996年7月14日 群馬県谷川岳 中・全体2 2004年7月19日 長野県八ヶ岳 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 1977年7月25日 岩手県早池峰山 右下・葉 1996年7月14日 群馬県谷川岳
- 撮影記 :
州中部ではあまり多くないものの、雪の多い東北の山に登るとよく出会う。
写真を始めた頃よく出かけた高山植物で有名な岩手県の早池峰山では、コケモモやガンコウランの濃緑色のカーペットの上にこの花が咲いており、目立ちにくいはずの黄緑色がやけによく目に付いた。
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