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- 科名・属名 : ラン科 マメヅタラン属
- 特徴 :
着生ラン。
茎は匍匐して仮軸分枝を繰り返し、上部が卵形に肥厚し、卵形の球茎となる。球茎は長さ6〜7mm、やや皺があり、少し離れてつく。
葉は球茎の先に1個をつけ、葉身は長楕円形、長さ1〜3cm、幅6〜8mm。円頭で、質は肉質で厚い。
花は茎の基部から長さ約1cmの花茎を出して1〜3個つき、花は帯黄白色、長さ3〜3.5mm、半開する。苞は長楕円形で膜質、長さ約2mm。萼片は卵状楕円形、長さ3〜3.5mm。側花弁は萼片とほぼ同長、縁に毛状の欠刻がある。唇弁は狭卵形で小さく、肉質、先は反曲する。蕊柱は太く短い。葯は半球形で淡黄色。
- 分布・生育地 :
本州(宮城県以南)〜九州 (国外:朝鮮(南部)) 常緑広葉樹の樹幹や岩上
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1987年6月14日 静岡県天竜市 中・全体2 同 上 中中・全体3 2024年5月25日 神奈川県鎌倉市 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1、左下・花2 同 上 右上・葉、球茎 1987年6月14日 静岡県天竜市 右下・葉 2024年5月25日 神奈川県鎌倉市
- 撮影記 :
卵形に膨らむ球茎を麦粒に見立て、和名がつけられている。
名の通り小さな着生ランで、花も小さく見た目よくわからない。
この写真は静岡県の天竜川支流、沢の側の木に着生していた。
沢近くは空中湿度が高いので、着生ランの生育に好条件で、近くの木にはミヤマムギランの株もあった。
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