ムニンボウラン(無人棒蘭)

Luisia boninensis


ムニンボウラン1

  • 科名・属名 : ラン科 ボウラン属

  • 特徴 :
     草丈10〜20cmの多年草。着生。
     茎は褐色でよく分枝し、節は竹のように盛り上がる。
     葉は互生、葉身は円柱形、長さ4〜10cm、径約3mm。多肉質で青緑色。
     花は葉腋から短い花茎を伸ばして少数つき、淡黄緑色で下向きに半開する。萼片、側花弁は長さ4〜5mm。唇弁は3裂し、側裂片は基部にあり、ごく小さな半円形、中央裂片はやや長方形で先は浅く2裂するが不明瞭。基部に紫褐色の斑紋がある。

  • 分布・生育地 :
     東京都(小笠原諸島) (国外:日本固有)
     山地の樹幹や岩上に着生

  • 花期 :   6〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2011年6月30日  東京都小笠原諸島
     中・全体2、以下全て    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     ふと樹上を見上げると、棒状の植物が目に入り、何やら花らしきものがあるように見える。
     老眼の目では近づいて確認するしかない。胸を躍らせながら目を凝らすと、確かに小さな黄緑色の花が咲いている。
     花どころか株さえ目にするのは難しいと聞いていただけに、ヤッタと思わずガッツポーズが出た。
     近くには点々と花をつけた株も着生していて、ここだけで1時間近く費やした。
     本土〜沖縄にかけて分布するボウランに比べると、葉の緑色が薄く、花は小さく、唇弁の先の2裂も不明瞭などの違いがある。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ムニンボウラン2

花