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- 科名・属名 : ラン科 ウチョウラン属
- 特徴 :
草丈10〜30cmの多年草。
葉は2〜3個つき、葉身は披針形、長さ3〜8cm、幅1〜1.5cm。
花は茎頂に3〜8個、一方に偏ってつけ、紅紫色。苞は披針形。背萼片は広披針形、長さ8〜10mm、側萼片は斜形、背萼片と同長。側花弁は斜狭卵形、萼片より短く、背萼片と集まり兜状となる。唇弁は広倒卵状くさび形、長さ、幅とも13〜15mm、先は浅く3裂し、側裂片は円頭でわずかに歯牙があり、中央裂片は少し大きく先端はわずかに2裂し、裂片は丸い。距は管状で線形、長さ15〜17mm。蕊柱は短い。
- 分布・生育地 :
本州(東北地方南部〜中部地方) (国外:朝鮮) 亜寒帯〜冷温帯の草地
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1997年7月21日 山梨県 中・全体2 2004年7月19日 長野県 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下.・花 1997年7月21日 山梨県 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
高山には少なく、亜高山帯の限られた草原に生育していることから、なかなか出会う機会がなかった。
高山植物も特殊なものは除きほぼ撮影してしまい、混雑は避けたいと思うと、真夏はかえって行く所がない。家族サービスも兼ねて、この花があるという山梨県のある山へ出かける。
登山客の多い山で、目立つテガタチドリを写す人は多いものの、紅紫色が鮮やかでも小さなこの花に目を向ける人は少ない。この花にとっては幸せな事かも知れない。
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