オガサワラシコウラン(小笠原指甲蘭)

Bulbophyllum boninense


オガサワラシコウラン1

  • 科名・属名 : ラン科 マメヅタラン属

  • 特徴 :
     草丈15〜20cmの多年草。着生。
     根茎は長く伸び、節に3〜4cm間隔に偽球茎をつける。偽球茎は長さ1.3〜2cm、幅0.6〜1cm。
     葉は偽球茎の先に1個つき、葉身は長楕円形、長さ7〜12cm、幅1.8〜2.7cm。革質で、光沢がある。
     花は基部から下垂する長さ15〜20cmの花茎の先に3〜5個つき、縦長で長さ約2.5cm、淡黄色で中心部に暗紅紫色の斑紋がある。。背萼片は広卵形、先は短く尖って半巻し、長さ約1cm、側萼片は広卵形で鈍頭、先半分が癒合し、長さ約3cm。側花弁は縁が浅く細裂し、長さ約7mm。唇弁は5字状、基部に関節がある。唇弁と花弁は濃赤紫色。蕊柱の先に鎌状の白い付属体が1対ある。
     シコウランに似ているが、根茎が伸び、硬くて太く、偽球茎が3〜4cm離れてつくこと、側萼片は広卵形で鈍頭、先は癒合する、花の中心部に暗赤紫色の斑点があるほど長く伸びず、先端で癒合するなどが異なる。

  • 分布・生育地 :
     小笠原諸島 (国外:日本固有)
     岩上や樹幹に着生

  • 花期 :   6〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2011年6月30日  東京都小笠原諸島
     中上・全体2、以下全て    同  上
     (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     カラッとしてはいるものも日差しが刺すように痛い小笠原、海で遊びくつろぐ島で、山に入る物好きは外にはいなかった。
     汗だくになりながら登っていくと、樹幹にこの花がびっしりと着生していた。花もいくつか咲いている。
     この花が今回の主目的の一つだっただけにホッと一安心。
     シコウランに似ているというが、花の形、色など違いはすぐにわかるし、より立派な花だった。
     撮影し終え冷えたドリンクを一気に飲むと、嬉しさがこみ上げてきた。

  • 葉

    偽球茎

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