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- 科名・属名 : ラン科 ミズトンボ属
- 特徴 :
草丈20〜40cmの多年草。
葉は数個つき、葉身は線形、長さ10〜20cm。先は尖り、基部は茎を抱く。上部の葉は次第に小さくなり、鱗片葉となる。
花は茎頂に総状に数個つき、長さ約5mmと小さく、白色。側萼片は側面後方に羽根を広げたような形になる。唇弁は3裂し、十字形になり、淡緑色で、長さ約10mm。距は長さ5〜15mm。
オオミズトンボの変種で、花が全体に小さく、花被片の長さは母種の2/3程度。唇弁は5〜15mm。
別名 オゼノサワトンボ
- 分布・生育地 :
本州(関東地方北部以北)、北海道 (国外:千島) 湿原
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2008年8月3日 福島県尾瀬ヶ原 中上・全体2、中下 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 1986年8月3日 同 上 右下・葉 2008年8月3日 同 上
- 撮影記 :
尾瀬によく通っていた頃、蕾は何度も見かけた。ただ、この花の盛期は旧盆近くで、混雑を考えるとなかなか足が向かずそのままになっていた。
思い立って今年出かけてみた。当時からすると花期は1週間くらい早くなっているはずと、8月の初めの一日を選んだ。
以前記憶にあった場所は乾燥化していて全く見当たらない。別の記憶を辿ると、そこには可愛らしいこの花がちょうど見頃だった。
しかし、草の間に伸びた花は周りの草に溶け込んで全体の姿がわかりにくい。思ったよりハイキング客も少ないのを幸いとばかり、木道に腰を下ろし時間をかけて撮影した。
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