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- 科名・属名 : ラン科 ミズトンボ属
- 特徴 :
草丈40〜60cmの多年草。
葉は茎の中部以上に5〜7個つき、葉身は倒卵状長楕円形、長さ10〜17cm、幅3〜4.5cm。下部の葉は鞘状。
花は長さ10cm程度の花序に総状に多数つき、緑白色で、長さ2〜3cm。背萼片は卵形で、基部が蕊柱を包み込むようにかぶさり、先は尾状に伸び、長さ約15mm。側萼片も比較的似た形で歪む。側花弁は基部まで深く2裂し、糸状に伸び、長さ約25mm。唇弁は基部まで深く3裂し、側花弁の裂片に似る。
別名 ナメラサギソウ、イトヒキサギソウ
- 分布・生育地 :
九州(奄美大島以南)〜沖縄 (国外:台湾) 常緑樹林下
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1994年9月24日 鹿児島県奄美大島 中上・全体2 2004年10月3日 沖縄県西表島 中中・全体3 2015年10月7日 沖縄県国頭郡 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 1994年9月24日 鹿児島県奄美大島 左下・花 同 上 右上・果実 2004年12月11日 沖縄県西表島 右下・葉 2004年10月3日 同 上
- 撮影記 :
ある年の9月奄美大島を訪れた。この花の花期には少し早く、何ヶ所か探したがやっと1株咲いているだけであった。
やや湿った林内に生えるこの花は、側で見ると蜘蛛が足を伸ばしているように見え、とてもサギソウのような優雅なサギ(鷺)のイメージは感じない。
分布は奄美大島以南であるが、沖縄では沢沿いの林下で比較的よく見かけるランである。
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