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- 科名・属名 : ラン科 ウチョウラン属
- 特徴 :
草丈5〜20cmの多年草。
茎は球状の塊根から出て斜上する。
葉は線形〜広線形で数個つき、長さ7〜12cm、幅3〜8mm。先は尖り、基部は鞘となって茎を抱く。
花は茎頂に密に15〜30個つき、淡紅紫色〜淡紅色。花の径約6〜8mm、側萼片は水平に開出し、唇弁に赤紫色の斑点が入るものが多い。距は子房より短い。
ウチョウランに似るが、全体にがっしりして大型、側萼片が反り返らず、距は細く短く、唇弁は白地に赤紫色の斑点が入るものが多い。
- 分布・生育地 :
九州(鹿児島県甑島) (国外:日本固有) 岩場や礫地の草むら
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2013年6月16日 鹿児島県甑島 中1・全体2 2013年6月17日 同 上 中2・全体3(群生1) 同 上 中4・全体4(群生2) 2013年6月16日 同 上 (上、中1〜中4は拡大写真あり、写真をクリック) 中5・花1 2013年6月17日 同 上 左下・花2 2013年6月16日 同 上 右上・花(上から)、右下・葉 同 上
- 撮影記 :
高さ150〜200mもの垂直に切り立った絶壁、眼下に青い海が見える。高所恐怖症ではないが、足がすくむ。
急斜面を木の枝につかまって降り、岩峰を巻きながらたどり着いた絶壁の上部、わずかな草付きにピンク色のランが咲いていた。
身体をロープで確保し、木につかまり足元を確認しながらそっと近づく。三脚をしっかり立てるスペースはなく、やっとのおもいで撮影した。
鹿児島県の甑島だけに自生し、まず撮影することは困難だろうと思っていたこのラン、やっと撮影し終えて安全な場所に戻ると、緊張が解けてどっと疲れを感じた。
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