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- 科名・属名 : ラン科 エビネ属
注.APG分類では、学名(C. speciosa)
- 特徴 :
草丈35〜60cmの多年草。
根茎は数cm程度匍匐し、先は長卵形の偽球茎となる。
葉は偽球茎の先に3〜6個つき、倒披針形で、長さ35〜50cm。やや光沢があり、葉脈が目立つ。
花は茎頂に長さ35〜45cmの長い花序となり、総状に多数の花をつける。花は黄色でやや平開し、萼片と側花弁は楕円形、長さ約1.2cm。唇弁は3裂し、長さ約8mm、側裂片は四角形で小さく、中央裂片は四角形、基部上面に2個の突起がある。距は唇弁の基部につき、円柱形で、長さ約9mm。
- 分布・生育地 :
沖縄 (国外:中国(南部)、台湾、東南アジア) 常緑広葉樹林下
- 花期 : 10〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2004年10月3日 沖縄県西表島 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
暗い広葉樹林下にぼんぼりが灯ったように、一際目立つ黄色のこの花が咲いていた。
山道や道なき谷を詰めやっとたどりついただけに、その美しさと豪壮さに感動した。
図鑑では葉や花茎を60cmまでと書いてあるが、大きい花はそれ以上の花茎の高さがあり、花序の太さも10cm近く、花も100個を超えてびっしりつき、圧倒される感じだった。
一つ一つの花も美しく、花姿は似ているもののとてもレンギョウエビネと近縁とは思えないほどだ。
南の島でも10月の沢筋を吹き抜ける風は涼しく、いつまでも眺めていたい気にさせられた。
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