タンザワサカネラン(丹沢逆根蘭)

Neottia inagakii


タンザワサカネラン1

  • 科名・属名 : ラン科 サカネラン属

  • 特徴 :
     草丈5〜20cmの腐生ラン。
     根茎は肉質で地中に直立し、上向きの根を多数束生する。
     茎は数個の膜質の鞘状葉を互生する。
     花は茎頂に総状花序となり、小さな花を10〜20花つける。花は白色〜肉色でほとんど平開せず、膨らんだ子房花柄の先に丸まってつき、唇弁と側花弁の外側から萼弁が覆っている。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東、東北) (国外:日本固有)
     山地の林下

  • 花期 :   6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2017年6月24日  福島県
     中上・全体2    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花1 2012年6月30日    同  上
     左下・花2 2017年6月24日    同  上
     右下・鱗片葉    同  上

  • 撮影記 :
     2008年に発表された種で、最近絶滅種になったツクシサカネランに似ている。
     日本のような植物の研究が進んだ国で、ラン科の新しい種が見つかるとは驚きだが、まだ未発表の種がいくつかあるらしい。
     情報収集して小雨の中出かけた丹沢の自生地は、山ビルに出会っただけで全く姿を見なかった。あきらめきれず、別の所から聞いた福島の自生地に出かけた。
     花の盛期はやや過ぎていたが、白っぽいサカネランという感じの小さなランが見つかった。
     花は写真で見るようにほとんど平開せず、アップで見ないと咲いているかどうかわからない。
     数年後、前回はやや遅かったと反省し、数日早い時期に訪れた。
     前回見た場所には発生していなかったが、やや離れた別の場所で十数株群生しているのを見つけ喜んだ。
     東北地方には他にも自生地があるようで、機会があったら見てみたいものだ。

  • 鱗片葉

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タンザワサカネラン2

花1

花2