|
- 科名・属名 : ラン科 ミズトンボ属
- 特徴 :
草丈30〜80cmの多年草。
茎は直立し、中ほどに葉が集まってつく。
葉は5〜8個つき、葉身は狭長楕円形、長さ12〜15cm。やや光沢がある。
花は茎頂に総状に20〜25個が密につき、淡緑白色。萼片と側花弁は線形、長さ8〜10mm、先は段々細くなるものの、糸状にはならない。唇弁は基部で3裂し、裂片は線形、中央裂片がやや広い。距は後方に子房とほぼ平行して伸び、先で少し曲がる。
別名 ナガバサギソウ
- 分布・生育地 :
沖縄(石垣、与那国島) (国外:台湾、フィリピン、東南アジア〜インド) 常緑広葉樹林下
- 花期 : 11〜12月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年12月4日 沖縄県与那国島 中上・全体2 2013年12月17日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2005年12月4日 沖縄県与那国島 左下・花 2009年12月21日 沖縄県石垣島 右下・葉 2004年12月13日 同 上
- 撮影記 :
前年、石垣島で終わりがけの株を撮影したが、もう少し花いい状態の株に出会いたいものだと思っていた。
与那国島から帰る予定の日、強風で飛行機が欠航し、それまで入ったことのない森に足を踏み入れた。この島はハブがいないので、安心して籔漕ぎができる。
何かランの類はないかなとジャングル内を見回すと、アオイボクロの葉が見えた。
近づいてみるとすぐそばにこの花もあり、花期もちょうどよかった。
沖縄八重山諸島に知られているが、どういうわけか花の多い西表島には記録が無いようで、石垣島と与那国島だけに分布している。
和名のテツオ(鉄夫)は、琉球の植物研究者の天野鉄夫氏にちなんでつけられている。
同じ科の仲間の花
|