ツクバキンラン(筑波金蘭)

Cephalanthera falcata forma conformis


ツクバキンラン1

  • 科名・属名 : ラン科 キンラン属

  • 特徴 :
     草丈30〜80cmの多年草。
     キンランの品種で、唇弁が花被片化した放射相称花をつける。
     唇弁は裂弁とならずに全縁、距や唇弁舷部の隆起線はない。柱頭は蕊柱先端に位置し、花粉塊下部と癒合する。

  • 分布・生育地 :
     本州(茨城県) (国外:日本固有)
     山や丘陵地の林下

  • 花期 :   5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2018年5月4日  茨城県
     中上・全体2、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     朝、自生地に着いたが、花弁は閉じたまま。今年も開花した花は写せないのかと心配になる。
     案内してくれた地元の方によると、「花の咲くのは昼頃」とのこと、近くの雑木林や林縁の花を撮影しながら時間の経つのを待つ。
     昼近くに満を持して戻ると、朝は硬く閉じていた花弁がほぼ開き、唇弁が花弁化した特徴ある放射相称花を見ることができた。
     近くにはキンランも生えていたが、この花も数株あり、1株しかない突然変異ではないようだ。
     今のところ、和名のもとになった茨城県筑波山や茨城県内だけに知られているようだが、キンランは広い地域に分布しており、他の地域でも見つかるかもしれない。

  • 葉

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ツクバキンラン2

花1

花2