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- 科名・属名 : ラン科 ムヨウラン属
- 特徴 :
草丈10〜30cmの腐生ラン。
花茎は細く直立し、最初は黄褐色であるが乾くと黒色になる。
花は茎頂に2〜8個疎らに総状について半開し、淡黄色〜淡黄褐色。
萼片、側花弁ともに長さ11〜15mm。唇弁は白色で内側に赤紫色の毛が生え、先は3裂する。
別名 ウスギムヨウラン
全体が黄色を帯び、唇弁の毛が黄色となるアルビノの個体があり、
●キバナウスキムヨウラン(仮称)(左下の写真)という。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜沖縄 (国外:台湾、済州島) 常緑広葉樹林下
- 花期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1989年5月3日 鹿児島県奄美大島 中1・全体2 2019年6月3日 宮崎県霧島 (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック) 中2・花1 同 上 中3・花2 1988年5月29日 和歌山県西牟婁郡 中4・花3 2017年5月19日 鹿児島県屋久島 左下・キバナウスギ 2021年5月31日 愛知県 右上・果実 2017年7月10日 静岡県静岡市 右下・鱗片葉 2021年5月31日 愛知県
- 撮影記 :
ムヨウランの類は、暗い樹林下に多く花も目立たないので、分布していても気づかれないことが多く、自生地情報を得るのに苦労する。
次に苦労するのはその同定である。この花は唇弁内側の赤紫色の毛で区別される。
最初に見たのは和歌山県で、ある本に書いてあった神社境内の樹林下で咲き始めていた。
古い図鑑では本州南部〜九州の分布となっているが、その後調査が進み、現在では関東地方以西〜沖縄と広く分布する種となっている。
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