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- 科名・属名 : ラン科 ハクウンラン属
- 特徴 :
草丈5〜10cmの多年草。
茎の下部は横に這い、立ち上がって花茎を伸ばす。節から出る根は突起状。
葉は3〜5個が疎らに互生し、葉身は広卵形〜卵円形、長さ1〜2cm、幅0.5〜1cm。深緑色で暗紫色を帯び、無毛。上方は花序とともに白色の多細胞の毛が疎らに生える。
花は茎頂に総状に1〜4個つき、萼片と側花弁は淡黄緑色で赤褐色を帯び、唇弁は白色。苞は披針形で鋭頭、長さ約1cm。萼片は下半分が合着し、外面に疎らに毛がある。側花弁は背萼片と接着する。唇弁はやや大きく、舷部の先は2深裂し、裂片は三角形(菱形)に尖り、基部は袋状の距となり、爪部は細く全縁、中部に溝がある。蕊柱は長さ約2mm。
- 分布・生育地 :
本州(中部・近畿地方)〜九州(南部)、沖縄 (国外:中国、台湾、フィリピン) 暖温帯の常緑樹林下
- 花期 : 6〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2011年9月25日 沖縄県国頭郡 中上・全体2 2006年5月28日 鹿児島県屋久島 中中・全体3 2021年7月20日 静岡県富士市 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 同 上 左下・花 2003年8月3日 長野県木曽郡 右下・葉 2021年7月20日 静岡県富士市
- 撮影記 :
九州南部〜屋久島に知られていたが、最近中部地方や近畿地方でも見つかった。
2006年、屋久島に出かけた際、和名の元になっている地でこの花を見たいと思っていた。
さずが本場?で、あちこちでこの花を見かけ、すでに終わっている株や今を盛りの株と色々あった。
その後沖縄や長野、静岡県でも見たが、静岡県の自生地は広範囲に渡って群生していて見事だった。
ハクウンランにも似るが唇弁の先が菱形に尖っていることが異なる。
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