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- 科名・属名 : ラン科 シロスジカゲロウラン属
- 特徴 :
草丈10〜25cmの多年草。
茎は基部で匍匐し、各節から根を出した後先は直立、やや赤みを帯びる。
葉は互生、3〜5個が根元に集まってつくため放射状に見え、葉身は倒卵形、長さ3〜8cm、幅1.5〜3.5cm。先は鋭頭、基部は円形で全縁。質は膜質、両面無毛、乾くと赤変する。葉柄は長さ1.5〜3.5cm、基部が鞘となり茎を抱く。
花は花茎の先に疎らに3〜15個、帯紅色の花をやや上向きにつける。背萼片は広卵形、長さ約3mm、側萼片は先が開いた斜卵形、側花弁は半切卵形、唇弁は僧房状卵形、いずれも背萼片と同長で、唇弁の内部に1対の硬い突起がある。蕊柱腹部には畝状の突起がある。苞は披針形で花柄とともに毛がある。
果実(刮ハ)は細い紡錘形。
- 分布・生育地 :
本州(静岡県以西)〜沖縄 (国外:中国(南部)、台湾、ベトナム) 常緑樹林下
- 花期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1993年9月18日 東京都伊豆諸島 中上・全体2 2019年8月31日 高知県高知市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 1993年9月18日 東京都伊豆諸島 中下・花 2019年8月31日 高知県高知市 左下・果実 2005年1月10日 沖縄県国頭郡 右下・葉 2019年8月31日 高知県高知市
- 撮影記 :
よく見ると違いはわかるが、カゲロウランと非常によく似ている。
同じような場所に生えるので、いつの間にか混同してしまう。
伊豆諸島のこの島では、この花の花期に方が少し早く、終わる頃にカゲロウランが咲き出すようだ。
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