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- 科名・属名 : ラン科 シュスラン属
- 特徴 :
草丈10〜25cmの多年草。
茎は基部が長く這い、上部は立ち上がる。
葉は3〜4個つき、葉身は斜卵状楕円形〜狭卵形、長さ4〜8cm。中肋に沿って白斑が帯状に入る。 などハチジョウシュスランに似ているが、葉は長さ4〜8cm程度と長い。
花は茎頂に総状花序になり、密に多数つき、淡紅色。苞は線状披針形で鋭尖頭。背萼片は卵形、側萼片は長卵状卵形、長さ約4mm。側花弁は倒披針形、萼片とほぼ同長。唇弁は広卵形、基部の胞状にふくれた部分が白色になる。
葉の中肋に白班が入るなどハチジョウシュスランに似ているが、葉がやや長く、唇弁基部の膨らんだ部分が黄色でなく白色であることが異なるとされるが、同一種の考え方もある。
- 分布・生育地 :
九州(南部、屋久島) (国外:日本固有?) 常緑広葉樹林下
- 花期 : 10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2008年10月4日 鹿児島県屋久島 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
屋久島では色々な場所で葉を見かけるが、花期が遅いのでが難点で、他の固有種の撮影と兼ねて出かけた。
天気は予報通り小雨、晴れ男だから一日中降るはずがないと強行する。
山に入ると、予定通り雨は止んだものの、低く黒い雲が掛ったまま、林下はまるで夜のようだ。
ハチジョウシュスランによく似た花は咲き始めたばかりのようであるが、暗くて目を近づけないと咲いているかどうか判らない。
露出も数秒かかり、わずかな風にも揺れる。現像しないと出来上がりがわからないので何枚も写した。こんな時は本当にデジカメがうらやましく思う。
幸いなことに、こんな日は誰も山には入らない。貸切状態の登山道に道具を広げ、時間をかけて撮影した。
ここではハチジョウシュスランの変種の考え方に依ったが、同一種という考え方もあり、はっきりとはわからない。
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