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- 科名・属名 : ラン科 ヤチラン属
注.APGV分類では、ヤチラン属の学名は(Hammarbya)
- 特徴 :
草丈5〜15cmの多年草。
茎は肥厚し、紡錘形になる。
葉は根元に2〜3個つき、葉身は長楕円形で鈍頭、長さ1〜2.5cm、幅4〜10mm。花後先端にムカゴ(珠芽)ができる。
花は茎頂に多数つき、上下逆で、黄緑色。苞は広披針形、長さ1.5〜2.5mm。萼片は狭卵形でやや鈍頭、長さ約2mm、側花弁は卵形、長さ約1mm。唇弁は上側につき、直立し、三角状卵形で、長さ約1.5mm、基部は蕊柱を抱く。蕊柱は極めて短い。
- 分布・生育地 :
北海道〜本州(中北部) (国外:サハリン、シベリア、ヨーロッパ、北アメリカの亜寒帯〜冷温帯) 高層湿原のミズゴケの中
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1994年7月31日 福島県尾瀬沼 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
尾瀬にこの花があると聞いたが、ニッコウキスゲの時期で人が多くゆっくり撮影できないことから敬遠していた。
しかし、撮る花が段々絞られてくるとそんなことも言ってはいられない。ある年の夏、夜行列車で出かけた。
高層湿原のミズゴケの中に稀に生えていると聞いていたが、草丈も低く花も保護色で探しにくく、目を皿のようにしてやっと数本見つけた。
少し遅めであったが、後日撮影に来ると言っていた花仲間のために木道の数を目印にした。
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