|
- 科名・属名 : サトイモ科 ハンゲ属
- 特徴 :
草丈20〜40cmの多年草。
球茎は約1cm。
葉は1〜2個つき、3小葉からなり、小葉は長楕円形〜狭卵形で、長さ3〜12cm。葉柄や葉の付根にむかご(球芽)をつける。
花柄は葉より高く伸び、仏炎苞は緑色〜帯紫色、長さ5〜7cm。舷部は狭卵形でやや円頭、内面だけに毛がある。
花軸は下方で仏炎苞と合着して片側に雌花群を密につけ、上方では離生して雄花群をつける。肉穂の先の付属体は紐状に伸びて長さ6〜10cmとなり、仏炎苞から飛び出て直立する。
果実(液果)は緑色で小型。
仏炎苞の内側が紫色を帯びたものがあり、
●ムラサキハンゲ(f. atropurpurea)(左下の写真)という品種とされる。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:朝鮮、中国) 畑、空地
- 花期 : 5〜8月
- 撮影月日・場所 :
全体1 1994年5月8日 栃木県真岡市 中上・花1 2016年5月6日 東京都稲城市 中下・花2 2017年8月3日 神奈川県川崎市 左下・ムラサキハンゲ 1994年5月8日 栃木県真岡市 (上、左下は拡大写真あり、写真をクリック) 右下・葉 2017年8月3日 神奈川県川崎市
- 撮影記 :
花は小さなテンナンショウといった感じで、ほっそりした仏炎苞から肉穂の先が紐状の付属体になって上に伸び、一度見たら忘れられない形をしている。
写真ではわからないが、葉柄や小葉の付け根にムカゴ(球芽)がつくのがオオハンゲとの違いで、種子からもムカゴからも増えるので群生することが多い。
この塊茎を乾燥させたものを半夏(ハンゲ)といい、吐き気をとめる漢方薬として用いられるとのことである。
同じ科の仲間の花
|