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- 科名・属名 : サトイモ科 ハンゲ属
- 特徴 :
花茎の高さ20〜50cmの多年草。
葉は1〜4個つき、葉身は3深裂し、裂片は広卵形〜狭卵形、長さ8〜20cm。先は短鋭尖頭。葉柄にむかご(球芽)をつけない。
花は葉の上に飛び出るか、ほぼ同長。仏炎苞は緑色〜帯紫色、長さ6〜10cm。舷部は卵形、鈍頭で内面に小突起を密生し、外面は滑らか。付属体は15〜25cmと長く伸び、仏炎苞から飛び出して直立する。
苞の内面が暗紫色を帯びるものがあり、
●ムラサキオオハンゲ(f. atropurpurea)(中上、中中、左下の写真)という。
- 分布・生育地 :
本州(中部以西)〜沖縄 (国外:日本固有) 山地の常緑林下
- 花期 : 6〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2018年6月15日 長崎県佐世保市 中上・ムラサキオオハンゲ全体1 1994年6月12日 大分県津久見市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・ムラサキオオハンゲ全体2 2018年6月17日 大分県佐伯市 中下・花1 2003年9月4日 高知県中村市 左下・花2(ムラサキ) 2018年6月17日 大分県佐伯市 右下・葉 2018年6月15日 長崎県佐世保市
- 撮影記 :
この花に初めて出会ったのは大分県の果樹園下、目的の花に出会えずイライラがつのっていた。決して美しいとは言えない花が素晴らしい花に見えた。
岐阜、福井県以西の地域に分布し、よく似たカラスビシャクとは、葉柄や葉腋にムカゴをつけないことで区別される。
それ以外にも、紐状に伸びる付属体の長さも1.5〜2倍程度あることや、葉も丸みを帯びて大きいなどの違いがある。
写真では葉が3枚あるように見えるが、1枚の葉が基部まで深く裂けて3枚に見えるだけである。
仏炎苞の内側が暗紫色のものを、ムラサキオオハンゲ(f. atropurpurea)として品種として扱う場合がある。
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