ムロウテンナンショウ(室生天南星)

Arisaema yamatense


ムロウテンナンショウ

  • 科名・属名 :
     サトイモ科 テンナンショウ属
     注.APG分類では学名(Arisaema yamatense subsp. yamatense)

  • 特徴 :
     草丈30〜80cmの多年草。
     葉は2個で、第2葉の多くは小さく、第1葉に接するようにつく。葉は7〜17個の小葉が鳥足状につき、小葉は狭楕円形〜線形。
     花序は葉より先に開くことが多く、花柄は3〜15cm。仏炎苞は淡緑色で、舷部の先は短く鋭く尖り、筒部より短い。舷部の内側には乳頭状の細かい突起が密生する。
     付属体は基部が太くて先が細く、淡緑色で上部はやや前に曲がり、先端は緑色でやや膨れる。

  • 分布・生育地 :
     本州(愛知、福井県、近畿地方) (国外:日本固有)
     山地の林下

  • 花期 :  4〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     1988年5月3日  兵庫県飾磨郡
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花1 2006年3月28日  和歌山県新宮市
     下左・花2 2015年5月17日  奈良県吉野郡
     下右・葉    同  上

  • 撮影記 :
     近畿地方ではよく見かけるテンナンショウで、春撮影に出かけるとよく出会う。
     マムシグサによく似た感じの花で、付属体の先が膨らんでやや曲がることなどで見分けているが、区別しにくい花である。
     GWに出かけた和歌山県の林道沿いには、キシダマムシグサとともにこの花も沢山見られた。

  • 葉

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花1

花2