キシダマムシグサ(岸田蝮草)

arisaema kishidae


キシダマムシグサ1

  • 科名・属名
  • : サトイモ科 テンナンショウ属

  • 特徴

  •  草丈30〜50cmの多年草。
     葉は1〜2個で、5〜7個の小葉からなる。小葉は倒卵形〜長楕円形で、長さ6〜25cm。先は鋭尖頭、全縁または鋸歯があり、中脈に祖って白斑が入ることが多い。
     仏炎苞は汚紫褐色で、時に紫斑をつけ、長さ14〜25cm。舷部の先は細くなって糸状に伸び、筒部の2倍以上に長さになる。付属体は棒状〜根棒状で先端は太く、濃紫色か紫褐色。
     別名 ムロウマムシグサ

  • 分布・生育地

  •  本州(愛知県、近畿地方)
     低山地の林下

  • 花期
  • :  4〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  2003年5月4日  和歌山県新宮市
     中・上下    同  上
     下・左右 2014年4月16日    同  上

  • 撮影記

  •  長い林道歩き、車では気づかない花が眼に入る。白い小さな花をつけたハルノタムラソウがある。チャボシライトソウも見つかる。
     道路下の斜面に大きな葉を広げたテンナンショウが見えた。
     崩れる斜面を降りて近づくと、仏炎苞の先が尾状に長く伸びている。確かキシダマムシグサのはず。辺りを見ると、所々に花茎をあげているのが見えた。
     図鑑では葉の中脈に白斑が入ることが多いとの通り、上の写真のような株が多かったが、斑の入らない中の写真のような株や、後日撮影した下右の写真のように鋸歯のある葉もある。
     別名をムロウマムシグサとも言い、名前のよく似たムロウテンナンショウと混同しそうである。今日はどちらの花にも出会えた。

    葉

    同じ科の仲間の花
キシダマムシグサ2

花1

花2