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- 科名・属名 : サトイモ科 テンナンショウ属
- 特徴 :
草丈40〜50cmの多年草。
球茎には少数の子球がつく。
葉は普通1(〜2)個で鳥足状に11〜17個の小葉からなる。小葉は狭被針形で全縁。しばしば中脈上に白い筋が入る。
花は葉柄の基部から10〜20cmの花茎を出し、葉よりも下につく。仏炎苞は暗紫色。内面は濃紫色で白条がある。付属体の下部に太い小じわがあり、時に角状の突起がつく。付属体の先は長く伸び、仏炎苞の外に飛び出す。
- 分布・生育地 :
本州(西部)〜九州 (国外:韓国(南部諸島)) 海岸から山地の林中
- 花期 : 3〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2010年5月9日 熊本県菊池渓谷 中上・全体2 2008年5月2日 長崎県長崎市 中中・全体3 2022年4月25日 大分県臼杵市 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 同 上 左下・付属体 2015年4月9日 鹿児島県鹿児島郡 右下・葉 2022年4月25日 大分県臼杵市
- 撮影記 :
付属体が長く伸び、仏炎苞から長く飛び出すところはウラシマソウに似ているが、葉も細くて中脈が白くなることが多く、一見して違いがわかる。検索表によると、肉穂の基部にしわがあるのが違いとされている。
また、ウラシマソウが海岸近くに多く見られるのに対し、本種は沿海地だけでなく結構山の中でも出会う。
特に珍しい花というわけではないので、春先西日本に出かけた時はそれなりに気をつけていると見ることができる。
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