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- 科名・属名 : サトイモ科 テンナンショウ属
- 特徴 :
草丈10〜30(〜40)cm
葉は2個(時に1個)でほぼ同大、葉身は鳥足状に5(〜7)個の小葉に分裂し、小葉は楕円形〜広楕円形。両端は次第に細まり、縁には時に不規則な粗い鋸歯がある。偽茎と葉柄はほぼ同長、普通黄緑色で、偽茎の開口部は襟状に開出する。
花序は葉の展開より先に伸びて展開する。花序柄は花時には葉柄と同長か長い。花(仏炎苞)は緑色で白条は目立たず、縁のみ紫色を帯びる場合がある。仏炎苞の口部はやや開出し、舷部は長卵形で先は次第にとがる。花序付属体は棒状、淡色で有柄。1子房中に6〜9個の胚珠がある。
果実(液果)は卵球形、秋遅く赤熟する。
- 分布・生育地 :
本州(静岡・山梨・神奈川県) (国外:日本固有) ブナ帯の林下
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2023年5月20日 静岡県富士山麓 中上・全体2、以下すべて 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
鹿の食害なのか下草の少ない林下、鹿の食さないテンナンショウの仲間だけが点々と生えている。
テンナンショウの仲間はよく似たものが多く、この花も以前はユモトマムシグサとされていた。
富士山麓にこの花が見れれると聞き、何人かの花仲間と訪れたが、皆事前に図鑑の写真や特徴を調べてきていて、花を見つけてはテンナンショウ話で盛り上がった。
しばらく歩くと山道際にそれまで見てきたテンナンショウとは違う花が数株咲いていた。
特徴をチェックし間違いないことを確認し撮影した。さらに周辺を捜したが、この場所でしか見られなかった。
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