ショウブ(菖蒲)

Acorus calamus


ショウブ1

  • 科名・属名
  • : サトイモ科 ショウブ属

  • 特徴

  •  草丈(葉長)50〜100cmの多年草。
     根茎は横に這ってよく分枝し、節から多数の根を出す。
     葉は線形で、長さ50〜100cm、幅1〜2cm。先は鋭尖頭で、明らかに中肋がある。
     花は花茎の先に長さ4〜7cm、直径0.6〜1cmの肉穂花序を斜め上向きにつけ、花被片は倒狭卵形、淡黄緑色で長さ約2mm。花茎は葉より短く、苞は長さ20〜40cm。雄しべは花被とほぼ同長、葯は黄色で花時にはわずかに突き出る。雌しべはやや六角形で、花被片よりやや長い。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜九州  水辺

  • 花期
  • : 5〜7月

  • 撮影月日・場所

  •  2013年5月10日 東京都あきる野市
     中、下花   同 上

  • 撮影記

  •  ミズバショウと同じような肉穂花序を持つサトイモ科の花で、北海道から九州まで分布し、水辺で群生していることが多い。
     決して珍しい花ではないがどういう訳か未撮影で、色々調べ東京都のある山間部の水辺に探しに出かけた。
     水辺を丹念に探したものの見つからず、あきらめて帰ろうとしたとき、入口付近でやっと花を見つけた。
     葉の途中に花序がついているように見えるが、花序のついているのは苞で、葉とよく似ているので間違えやすい。

    同じ科の仲間の花
ショウブ2

花