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- 科名・属名 : サトイモ科 テンナンショウ属
- 特徴 :
草丈30〜60cmの多年草。
雌雄偽異株で雄株から雌株に完全転換する。偽茎部は長い。
葉は普通1個、大型のもので時に2個のものもある。
葉は鳥足状に7〜17個の小葉をつける。小葉は披針形〜長楕円形で、先は長鋭尖頭、縁は全縁かしばしば鋸歯がある。
仏炎苞は葉に遅れて開き、緑色〜紫褐色、筒部は円筒状で3〜6.5cm。舷部は基部が三角状卵形で、上部は急に狭くなって尾状に長く伸び、しばしば縁が紫色になり透明な細突起があり、ほぼ水平に伸びる。仏炎苞舷部の白条は時に幅広く集まって半透明になる。花茎は偽茎より短く、1〜20cm。
付属体は有柄で細い棒状。
- 分布・生育地 :
九州 (国外:日本固有) 山地の林下
- 花期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2013年5月31日 大分県久住山系 中上・全体2 2013年5月31日 大分県由布市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2013年5月31日 大分県久住山系 左下・花(仏炎苞外側) 2013年5月31日 大分県由布市 右下・葉 2021年5月23日 大分県九重山系
- 撮影記 :
これまで熊本県で撮影した舷部の長く延びたテンナンショウを本種としてアップしていたが、これは四国や九州によく見られるマムシグサであるという指摘を頂いた。
改訂された「日本産テンナンショウ属図鑑」(北隆館)を見ると確かに違う、そこで撮影記録を見直したところ大分県で本種を撮影していた。
長く伸びた仏炎苞の舷部の縁が紫色に縁取られてているという特徴がはっきり見て取れる。
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