ヤマジノテンナンショウ(山路の天南星)

Arisaema solenochlamys


ヤマジノテンナンショウ1

  • 科名・属名 : サトイモ科 テンナンショウ属

  • 特徴 :
     草丈50〜80cmの多年草。
     偽茎の長さは変異が大きく、しばしば全体の高さの1/2まで短くなる。
     鞘状葉や偽茎部は淡緑色〜淡紫褐色で斑がある。
     葉は2個、小葉は長楕円形で不揃いな鋸歯があることが多い。
     花は雌雄偽異株で雄株から雌株に完全に転換する。
     仏炎苞は葉の展開の後に開き、筒部はやや太い筒状で淡色、口辺部はほとんど開出せず、舷部は光沢がなく、普通外面が緑色、内面が紫褐色で白条があり時に緑色、三角状広卵形でドーム状に盛り上がり、先は短く尖る。花序柄は普通葉柄より長いか同長。
     付属体は棒状、仏炎苞舷部に隠れ目立たない。

  • 分布・生育地 :
     本州(中部、関東地方) (国外:日本固有)
     山地林下

  • 花期 :   5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     2016年6月3日  長野県佐久市
     中 2016年6月3日  群馬県安中市
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中、中下・花、下右・葉    同  上
     下左・花(付属体) 2016年6月3日  長野県佐久市

  • 撮影記 :
     長野県軽井沢にハナヒョウタンボクを撮影に出かけた。
     早々に目的の花を撮影し終え、何か他にと考えたときこの花を思い出した。
     以前それらしき花を撮影していたが自信が持てず、同行の花仲間と自生地を訪れることにした。
     花期的には少し遅めで心配していたが、何とか咲き残りの花を2ヶ所で見ることができた。
     この仲間はよく似たものが多いが、仏炎苞舷部が広卵形〜三角状卵形で筒部より短く、外側は緑色で時に白っぽく、内側は普通紫色で白条が目立つのが特徴とされる。
     今回間違いなく本種と同定できるものを撮影したので、全面的に差替えた。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ヤマジノテンナンショウ2

花1

花2

花(付属体)