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- 科名・属名 : サトイモ科 テンナンショウ属
- 特徴 :
草丈15〜40cmの多年草。
ユモトマムシグサの変種として1986年に発表された。
ユモトマムシグサに比べ、全体に小型。
花は葉の展開より先に展開し、仏炎苞は緑色〜紫褐色、花序柄は短いが、開花初期は花序が葉面より高い位置にある。開花期後半になると、葉柄が伸びて仏炎苞は葉に隠れる。
果序は葉面より低い位置になる。
- 分布・生育地 :
本州(山梨県) (国外:日本固有) 山地林下
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年5月30日 山梨県中巨摩郡 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
以前はユモトマムシグサとして掲載していたが、テンナンショウの専門家の方から本種ではないかとの指摘を頂いた。
調べると、「日本の野生植物」(平凡社)の旧版にも新版にもこの種の掲載はなく、APG分類体系に基づく「日本維管束植物目録」(北隆館)では、記載はあるもののユモトマムシグサに含まれていた。
2018年に発刊されたテンナンショウの専門図鑑「日本産テンナンショウ図鑑」(北隆館)には本種が載せられていて、ユモトマムシグサに似るが、全体に小型、花序柄が短く、果序が葉より高くならない、標高もより高い場所に分布していると記されている。
その記述に基づき本種としてアップすることにしたが、2000m近い高所の林下でユモトと思っての撮影していたので、細部まで十分撮影しなかったのが悔やまれる。
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